藤尾歯科医院、最新の歯周病治療器「ブルーラジカルP-01」を導入

歯周病治療の最前線：ブルーラジカルP-01とは？

藤尾歯科医院では、最新の歯周病治療器「ブルーラジカルP-01」を導入します。歯周病は、日本において成人の80%以上が患っていると言われる口腔内の疾患です。従来の治療法に比べ、ブルーラジカルP-01はどのように有用なのかを解説します。

ブルーラジカルP-01の特長と利点

ブルーラジカルP-01は過酸化水素水の光分解反応によるラジカル殺菌技術を搭載した歯周病治療機器です。波長405nmの青色レーザー光を３％の過酸化水素水に照射することで発生するヒドロキシルラジカルという活性酸素を用いて殺菌を行う治療器です。

高い殺菌効果

ブルーラジカルP-01の特徴は過酸化水素水に光を照射して高い殺菌作用のあるヒドロキシルラジカルを生成し効果的に歯周ポケット内を殺菌するのが特徴です。
既存の殺菌材（クロロヘキシジンなど）の多くは細菌の防御機構であるプラーク表面の菌体外多糖を通過できませんが、過酸化水素はプラーク内に容易に浸透できます。
しかし我が国では口腔内の使用濃度は３％に制限されており治療時間を考慮すると過酸化水素単体では限られた殺菌力しか得られませんでした。そこでブルーラジカルP-01はポケット内部でヒドロキシルラジカルを生成し短時間でポケット内部での殺菌を可能にします。

痛みの軽減

ヒドロキシルラジカルによる歯周ポケット内の殺菌は、今まで行われてきた機械的な操作や外科的な処置を伴わないため、患者様の痛みや不快感を大幅に軽減します。
しかし歯周ポケット内に器具の先端を入れる必要があるため、浸潤麻酔は必要になります。術後の痛みに関しては約10％の方に軽度な痛みが発現する可能性があります。

治療時間の短縮

ブルーラジカルP-01は迅速な効果を発揮し治療時間を大幅に短縮します。
従来の歯周外科では切開縫合などにも時間を費やしその後の抜糸など患者さんの負担も大きかったですが、ブルーラジカルの照射は1歯あたりの治療時間は平均5分が目処（部位により3～7分、前歯や奥歯などによって異なります。）ですので短時間で治療が受けられることは大きなメリットです。

従来の治療法との比較

従来の治療法

従来の歯周病治療法には、スケーリングやルートプレーニング、歯周外科や抗生物質の投与などが一般的でした。しかし、これらの治療法には以下のような問題がありました。

痛みと不快感

従来のルートプレーニングや歯周外科は、痛みや不快感を伴うことが多いです。

抗生物質のリスク

長期的な抗生物質の使用は、耐性菌の発生リスクを高めます。

藤尾歯科医院では、患者様により快適で効果的な歯周病治療を提供することを目指しています。
今回導入するブルーラジカルP-01は最新の治療機器のためまだ不確かな部分もありますが、バイオフィルムをターゲットとした治療機器のため、インプラント周囲炎や根管治療時の応用など今後様々な臨床応用も考えれる機械です。
定期検診と併せて最新の治療法を利用することで、歯周病の早期発見・早期治療が可能となり、健康な口腔環境を維持することができます。

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