寒い季節に歯が痛む理由とは?歯科医が教える対策と治療
![寒い季節に歯が痛む理由とは?歯科医が教える対策と治療](images/column0015.png)
寒い冬、特に外気温が下がると歯が痛く感じることがあります。この痛みにはいくつかの原因が考えられますが、中でも「歯の食いしばり」が大きな要因の一つです。歯が痛む理由とその対策について詳しく解説します。
冬に歯が痛くなる原因
歯の食いしばり(ブラキシズム)
寒さで筋肉が緊張すると、無意識のうちに歯を食いしばることがあります。この習慣が続くと、歯の根元や歯周組織に負担がかかり、痛みを感じるようになります。特に寝ている間の食いしばりは気づきにくく、症状が進行しやすいのが特徴です。
冷たい水道水や外気による知覚過敏
冬場は外気温や水温が低いため、冷たい空気が歯に直接触れたり、歯磨きやうがいをする時に水道水が冷たいため、知覚過敏が引き起こされることがあります。特にエナメル質が削れていたり薄い場合や歯ぐきが下がって歯の根が露出している場合は痛みが強くなる傾向があります。
鼻炎や副鼻腔炎との関連
寒い時期に増える鼻炎や副鼻腔炎は、上顎の歯に圧力をかけ、痛みの原因になることがあります。歯が原因で起こる副鼻腔炎もありますが、風邪やアレルギー症状などの鼻炎が原因の副鼻腔炎により歯が痛む事もあります。
冬の歯痛への対策
歯の食いしばりを防ぐ方法
冬場における歯の食いしばり対策には、ナイトガードの使用や日中無意識に上下の歯牙が接触していないか注意することそしてリラクゼーションが有効です。
就寝中に無意識に歯を食いしばる方は歯や歯周組織に負担がかかるため、歯科医院で自分の歯に合ったナイトガードを作成することで負担が軽減されます。また上下の歯は通常食事する時以外は接触しないのですが無意識に上下の歯が接触しているだけでも負担がかかります。
そして寒さで筋肉が緊張しやすいこの季節には、ストレッチや入浴などのリラクゼーションを取り入れることや日常生活で意識すべき行動があり、それを実践して全身の緊張を和らげることが大切です。
これらの方法を組み合わせることで、歯の負担を軽減し健康な口腔環境を保つことができます。
知覚過敏対策
知覚過敏の対策として、知覚過敏用の歯磨き粉を使用することも効果的です。
これにより、歯の表面を保護し、刺激を和らげることができます。歯科医院では歯を削らずに知覚過敏用の薬剤を塗布し症状を緩和します。また、冷たい飲み物や食べ物を控えることで、歯への過剰な冷刺激を避け、症状の悪化を防ぐことができます。
日常的にこれらの方法を取り入れることで、知覚過敏の痛みを軽減し、快適な生活を送ることが可能です。
鼻炎や副鼻腔炎への対応
鼻炎等の歯が原因ではない副鼻腔炎が歯痛の原因となっている場合は、耳鼻科で適切な治療を受けることが必要です。歯の治療と併せて症状を改善させることが効果的です。
症状がある場合は早めに歯科医院へ
冬の歯の痛みは、早期に対処することで悪化を防ぐことも可能です。特に歯の食いしばりが原因の場合、歯科医院で適切な治療で生活習慣指導を受けることで症状を和らげ、さらなるダメージを防ぐことができます。
藤尾歯科医院では、ナイトガードの作成や知覚過敏の治療、生活習慣指導など、患者様に合った治療法をご提案いたします。歯の痛みや違和感を感じたら、ぜひご相談ください。
年末年始の休診前はご予約が混み合うことが予想されます。早めのご予約をおすすめします。皆様のお口の健康を守るお手伝いをいたします。
藤尾歯科医院の休診期間は、2024年12月28日(土)午後から2025年1月5日(日)までとさせていただきます。年始の診療は2025年1月6日(月)10時からとなります。